レアンドロ・エルリッヒ展 見ることのリアル <森美術館>

森美術館で開催中のレアンドロ・エルリッヒ展をみてきました。彼は、金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」で有名なアーティストです。

最初の展示から驚かされました。そして、次から次に現れる展示を見ながら、こんな仕掛けが、工夫がと驚き楽しむ作品が続きます。見ている私たちがおとぎの世界に入って、冒険をしているかのようです。

ただ、その仕掛けが難解ではなく、考えるとわかり、またその仕掛けにも意味を感じることがあります。また、私たちが見ていること、感じていることの、怪しさや不確かさに気づきかされることがあり、私たち自身への問いを感じることもあるのです。

例えば試着室がミラーハウスのようにつながった作品の中では、鏡があるであろう場所にほかの鑑賞者の方がいらしても、自分が鏡に映っているように感じたり、またそうおもってその方をまじまじとみつめてしまって照れくさかったり、多少の好奇心がわいてみたりと、視覚の錯覚をたのしむだけではなくて、社会に生きる人間の性質のようなものをまじまじと感じることがありました。

また、旅先のホテルの窓からみえる他人の日常をのぞきみようとするような記憶だったりと・・・

普段では体験できないようなことの主人公になれる楽しい体験でした。ポスターでみたときはどんな風に撮影しているんだろう。。。とおもったのですが、なるほどという仕掛けは会場で

レアンドロ・エルリッヒ展
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/LeandroErlich2017/index.html

レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル
主催 森美術館
後援 アルゼンチン共和国大使館
協賛 株式会社大林組
トヨタ自動車株式会社
株式会社コーエーテクモホールディングス
TRUNK(HOTEL)
制作協力 YKK AP株式会社
協力 シャンパーニュ ポメリー
企画 椿 玲子(森美術館キュレーター)

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