横浜美術館 モネそれからの100年

横浜美術館で開催中の「モネそれからの100年」の夜間特別鑑賞会に行ってきました。特別に撮影の許可をいただいて撮影しています。

■横浜美術館ホームページ
https://yokohama.art.museum/

最初、フランスの画家、アンドレ・マッソンの「つまり、モネは印象派ではなく、あらゆる現代芸術の生みの親ではないか?」の言葉が不思議でした。これまで、そんなふうにモネの絵をみたことがなかったからです。ただただ好きだなあ、いいなあというくらいでした。

しかし、今回の展覧会で、モネと現代の作家の作品を一緒にみてみると、その影響がわかります。また一方で、不思議なことに、モネの作品からも平面的な色彩の印象だけではなくて、奥行きというか、何か立体的に描かれた空間を感じられるようになってきました。

これはおそらく、現代の作家たちが、モネのある部分を摂取していった軌跡、あるいは分解しながら自らの作品を構築していったように感じたからだと思います。つまり、鑑賞している私も現代の画家のような意識でモネの作品と向き合ったからではないかと思うのです。たとえば、映像のインスタレーションに触発を受けて、モネの睡蓮の上に小鳥が飛んでいくような情景をイメージするようなことがとても自然とできたのです。

そしてまた、モネの世界に浸る、なんだかともて幸せな展覧会でした。

■開催概要
展覧会名: モネ それからの100年
会期: 2018年7月14日(土) ~ 9月24日(月・休)
会場: 横浜美術館
開館時間: 午前10時~午後6時
※ただし9月14日(金)、15日(土)は午後8時30分まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日: 木曜日(8月16日は開館)
主催: 横浜美術館、東京新聞、テレビ朝日
後援: 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協賛: トヨタ自動車、三井住友海上火災保険、光村印刷
協力: 日本航空、FMヨコハマ、みなとみらい線、横浜ケーブルビジョン、首都高速道路株式会社

■参考図書