104歳の書家、篠田桃紅

地下もぐる美術館の薄桜

こんな心持ちで、虎ノ門にある菊池寛実記念智美術館で開催中の篠田桃紅(しのだとうこう)の展覧会に向かいました。季節は春、桜の花も咲いて、作品のイメージも薄桜なのだけれども、お名前には桃、この句でいいのかなとか、そんなことを考えながらの道程でした。

さて、篠田桃紅は、1913年に大連に生まれます。今年104歳になられても現役の書家でいらっしゃいます。以前、テレビ番組で取り上げられていたことがあって興味を持ちました。

篠田桃紅 昔日の彼方に 会期:2017年 3月29日(水)~ 5月28日(日)
Toko Shinoda in the autumn of my years…
http://www.musee-tomo.or.jp/index.html

アメリカ滞在中の作品なども含まれていて、彼女の足跡と今がわかる展示構成です。そして、そのことは前衛書道の変遷を知ることにもつながっています。加えて、作品自体が時間を経る事でどのように変化してきたのかもみることができます。例えば、画材に銀泥などが使われているので、酸化による変化がその作品の一部になっていきます。

桃紅さんの書はとても美しいです。また、その生き方も注目されています。
色々な角度から楽しむことができる展覧会です。

※掲載した写真は許可をいただいて撮影しています。

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