佐藤正午の短編小説

『佐藤正午復刻短編集 万年筆の時代』(光文社文庫)を読んだ。著者のこと知らなくて、ファンの方には叱られてしまうほど知識がないのに、たまたま小説を読んでみようかなという感じで手にしてみた。何かわかりやすく描写が頭の中で出来るような本を求めて、「短編」という言葉にひかれて手にしたように思う。

「復刻」とあるだけあって、著者がデビューした頃の作品などが収められているので、描かれている時代背景とか、まだスマホが登場していないといった部分もあるのだけど、何か読む中で長崎が舞台のような記述があり、たまたま知っている長崎の作家、野呂邦暢のことが頭をよぎった。

佐藤藤正午さんをWiKiで調べると、「大学在学中に同郷の作家野呂邦暢の『諫早菖蒲日記』(1977年)を読んで感銘を受け、ファンレターを書いて返事をもらったのをきっかけに小説を書き始める」とあった。

こんな偶然というか、何かがつながった瞬間がとても嬉しい。それはアートを観ているときも同じだ。読む人も観る人も自由でいいと思う。勝手に何かを発見して喜ぶ。。それは作り手の知らない所で起きている。

【参考】
佐藤正午 小説家の四季 – web岩波