今津景 タナ・アイル(東京オペラシティ アートギャラリー)

東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「今津景 タナ・アイル」展に行ってきました。インドネシアに住む作家が街や出産などの経験から感じたことを起点に独特の世界観のある作品が展開されています。技法的な特徴も参考になりましたが、やはり自分に作品化できるほどの体験があっただろうかと疑問を持たずにはいられませんでした。
例えば、マラリア熱をテーマにした作品がありましたが、第二次世界大戦で南方に出征された方の家族や関係者であれば、マラリア熱によって戦死された方も多いはずで、自分をその一人としたら、どんな作品を作っただろうかと考えたのです。
日常の生活の中でも体験はあるはずなのですが、それを表現にする部分の奥行が足りないと、分野は違うのですが趣味の写真に置き換えて思いました。
写真をもとにアクリルも使うとか、ミクストメディアの挑戦もしてみたいなと考えながら帰路に着きました。(打ちのめされたという表現が正しいかもしれません)

東京オペラシティアートギャラリー
https://www.operacity.jp/ag/exh282/j/introduction.php

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